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「白の少女と死にたがりの男」

おっさん×少女アンソロジー 「掌を繋いで」収録

頒布予定日:2016年3月21日 Text Revolution3 B-12 価格:800円

「死神です。あなたを殺しに来ました!」

おっさん×少女アンソロジー掲載作品です。

短い枠にどう組み込むか……と考えた結果、このようなことになりました。あ、少女は「しにがみ」とルビを振るのですよ!

あと、今回は時間の都合でためし読みがギリギリとなってしまいすいません……! 少しですが、ブログに掲載しますのでヨロシクお願いします! 

 

↓以下ためし読み↓

 

「死神です。あなたを殺しに来ました!」
 そう言ってにこにこと笑って、白いワンピースを着た女の子は俺にナイフを突きつけてきた。
 最初は頭のネジが数本イカレている人間かと思っていたが、話を聞くと、どうやら死神なのは本当らしい。――というか、ほんとうだと信じざるを得なかった。
 ビルの屋上、柵の向こう。一歩踏み出せばそこは終わり。すべて終わり。落ちて人が肉塊になり果てる、最終地点。
 そこで俺は死神と出会った。思えばそれは普通だった。だって今から死ぬんだ。死神くらいに出会っても、あるいは死神という幻影を見たとしても何ら不思議はない。
 だが、その死神はこう言った。
「なんで死のうとするんですかバカー!」
 そう言って俺を背中のほうに倒した。――背中のほうと言えば、床があるほう。すなわち、俺が飛び降りしないように倒れさせた、ということになる。
 冷静に考えてみると、それはどうもおかしな話になる。
 だって考えてみてくれ。死神は死をつかさどる神だ。名前の通りなのだから。だとすれば、人間が死ぬことは手放しで喜べる事実のはず――ではないのだろうか?
 しかし、死神いわく、
「私が『死ね』というまで、死んではいけません!」
 ということらしい。随分理不尽な話もあったものだ。
 死神が、俺の命をコントロールするという話だ。
 俺は勝手に死ぬことも許されない?
 それは何とも理不尽だ。

 

ここまで!

内容が短いので、ためし読みも短いですが、ヨロシク!ハッピーエンドだよ!

僕のいう「ハッピーエンド」ってなんかメリーバッドエンドみたいな感じにみえますが……まあ、それはおいといて、楽しみにしていただけると幸いです!

じゃあのー。