「ニコニコにおけるボーカロイドの衰退」についてつらつらと。(前編)

(追記:表現に分かりづらいあるいは誤った解釈を含むものがありましたので修正いたしました。)

こんばんは。かんなぎです。

スプラトゥーン2、楽しいです。

でも今回はその記事ではありません。

それじゃ、ブレスオブザワイルドの記事? いやまあ、確かにクリアしましたけど。

それでもありません。

 

まずはこちらの楽曲をお聴き下さい。

ハチさんが、2013年のドーナツホール以来4年ぶりに楽曲を投稿しました。

おもえばbaloomでオリジナルアルバム「diorama」を出されたのが5年前ですか…。あのときは衝撃と喪失感がとんでもなかったですが、今ではあっさり受け入れています。ピースサインかっこいい。

今回はその楽曲について、じゃなくてタイトルにあるように、「ボーカロイドの衰退」ってよく話に聞くじゃないですか? この楽曲のコメントでも(解釈でも)結構出てくるのですけれど、あれって何なのかな、って。ただ単純に衰退しましたって妖精さんが出てくる某アニメみたいになっちゃいますので(原作はライトノベルですよ)、僕なりに考えたことについてちょっとふと思い返したので、書いてみようかなって。最近こんな記事多いな!

 

僕がボーカロイドを聞き始めたのは2010年のことでした。

ここで、2010年に投稿された有名な楽曲をピックアップしてみましょうか。

さて、その中で2010年くらいから頭角を見せてきたボカロPの二人がいたのです。(持論)

二人ともバンドとソロアーティストとしてそれぞれニコニコから離れてしまいましたが、僕はいまだに大好きです。

 

wowakaさんと、ハチさんですね。

 

ハチさんはね、「ワンダーランドと羊の歌」で知ったのですが、なんつーか音作りがとっても美しいというか、虜にさせるサウンドというか、何だろうね…。言葉に出来ないですね。いや、何が言いたいんだって話ですけど、やっぱりがっしりと心を鷲づかむ何かがあったわけですよ。それはwowakaさんにも言えることですけれど。まあそうじゃなかったらメジャーデビューなんてしないわけだし。

 

さて、2011年になると、あるボカロPが頭角を現せてきます。

8月15日の午後12時半といえば、皆さんおなじみですね。じん(自然の敵P)さんです。

さらに、るんぱっぱでおなじみのkemuさんも2011年デビュー。

今思えば、この頃のぼからんはかなり楽しかった覚えがあります。この二人、面白いくらいに口裏を合わせているかのような投稿ペースなんですよね。

どういうことなの? というと・・・2012年までは巧い具合に、1週ないし2週ずらしているためぼからんで新曲どうし出ることがなかったんですよね。まあ、狙ったわけではないでしょうが…。

二人とも、物語を持たせたBPM高めのロックテイスト(例外あり。たとえば想像フォレストやアヤノの幸福理論など)ですが、よくも悪くもこういう曲がポイントを多く撮るようになってしまったんですよね。

そんで、衰退と言ってしまうわけです。終わりの始まりともいう文字も見たような気がします。実際僕もこの二人がボカロを投稿しなくなってからすっかり見なくなってしまうわけですが…、ただ単純にそれって「好みの違い」じゃないの? ってなっちゃうんですよねー。どうしても、難しく考えてしまう。自分の好みに合わないと、それはカテゴリの衰退だと決めつけてしまう。それはまずいことなのかなーって。若い感性を持ち続けろ、とは言いませんが少しは合わせる努力をしようぜ、ってなるわけです。

思えば、「終焉の栞」が始まったのは2012年でした。カゲロウデイズを筆頭に、ボーカロイドのメディアミックスが進みます。そもそもボーカロイドを聞いているのは中高生ですから、うまく中高生を取り込めば金になると踏んだのでしょう。実際、カゲロウデイズは2016年8月現在関連書籍850万部を売り上げています。たぶんもう1冊本編出せば1000万部くらいいくんじゃないでしょうか。出るめどはたっていませんが。

現在も小説が出ている「脳漿炸裂ガール」「告白予行演習」あたりも2012年です。このあたりから、「再生数が伸びる→メディアミックスが進む」ということになってきていくのです。

当然、普通に音楽を聴いていた人たち(いわゆる、2007年からボーカロイドを聞いていた人たち)にとっては自らの「聖域」が変わっていくことに気付くはずです。

そうして、昔の動画に引きこもっていきます。

それは、いわゆる懐古というやつです。

長く続くコンテンツには、避けては通れないものですね。

 

確かに、2011年~2012年で、ボーカロイド界隈は一気に盛り上がりました。

実際、「VOCALOID伝説入り」(100万再生)は2012年投稿曲の52曲がピークです。

 

…では、そのあとはどうなったか――って?

 

2012年~2013年に、kemu VOXX/カゲプロのアルバムが発売されると、さらにコメントや再生数カウンターは加速していきます。

ニコニコ動画はコメントを楽しむメディアです。そうなるのは当然といってもいいでしょう。

しかしながら、そうなるとどうなってしまうのでしょうか?

先程の懐古と呼んだ方々は、「弾幕」「職人」が好きな方々です。(語弊あり)

弾幕と職人は僕も大好きです。あれはコメントありきのメディアであるニコニコ動画だからこそ育った文化ともいえるでしょう。

 

2013年は、2011年から育ってきたコンテンツのピークアウトともいえる時期でした。

2013年って、何があったか覚えていますか?

 

そう。2011年から中高生を引っ張り続けてきた「イマドキのサウンド(※音楽。ただしこの場合は物語を含めた音楽とする)」が終わりを迎えます。

カゲロウプロジェクトエンディングテーマ「サマータイムレコード」。

kemu VOXXとしてその後四年間の沈黙に突入する「敗北の少年」。

2013年が終わった後の、ボーカロイドには何が残ったか?

2011年から聞き続けてきた「一貫性の人たち」が消えてしまい、残ったのは昔から聞いていた人の一部と、一貫性の時代でボーカロイド自体に愛着がわいた一部の人々だけ。

 

ハチさんの「ドーナツホール」が伸びたのは、きっと、その当時聞いていた人が戻ってきた――そういう感じなのだと思います。まあ、「これしかない需要」というのもあったかもしれませんが。

 

長くなったので続きはまた次回。

それでは!

 

 

 嫌いじゃなかったよ。ただ最終話、てめーはだめだ。